第43章
浅沢瑶の体は石のように硬直していた。彼の腕の中に閉じ込められ、その強引な優しさにどうしていいかわからなかった。
少し身をよじってみたが、かえってさらに強く抱きすくめられた。
彼が自分を放す気など毛頭ないのだと、彼女にはわかっていた。
「盛岡晃、私、今夜はお祖父ちゃんと一緒にいたいの」
彼女は努めて平静な声を取り繕ったが、その響きには隠しきれない疲労感が滲んでいた。
盛岡晃は何も答えず、ただ彼女の頭頂部に顎を乗せ、その匂いをすくい取るように深く息を吸い込んだ。
しばらくして、ようやく彼が口を開いた。低く、しゃがれた声だった。
「午後はずっと一緒にいただろう」
「もう少し、何日か...
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