第71章

彼は頑なに、自分が裁きを下すための軌道へと話題を引き戻そうとする。その理不尽極まりないダブルスタンダードに、浅沢瑶は呆れ果てていた。

彼を見つめる彼女の瞳の奥で、冷たい二つの炎が次第に消え去り、あとには死んだような灰だけが残る。

もはや言い争うことすら、残り少ない命の無駄遣いにしか思えなかった。

彼女はゆっくりと視線を外し、骨の髄まで染み込んだような疲労を声に滲ませた。

「好きに解釈すればいいわ」

言い捨てると、彼女はもう彼を見ようともせずきびすを返した。疲れきった体を引きずって二階へ上がり、このまとわりつくような煩わしさと穢れを洗い流そうとしたのだ。

だが足を踏み出そうとした瞬...

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