第72章

盛岡晃は彼女をじっと見つめ続けた。胸の奥で燃え盛る名状しがたい怒りのせいで、こめかみがドクドクと脈打っている。

彼が求めているのは彼女の従順さであり、昔のように自分だけを見つめるその姿だった。今のように、体は腕の中にあっても、心がはるか遠くを彷徨っているような状態ではない。

彼は乱暴に手を離してベッドから降りる。その動作には、鬱憤を晴らすような荒々しさが滲んでいた。

「つまらん」

彼は冷笑を漏らし、傍らのシャツを掴んで無造作に羽織る。その声にはありありと嫌悪が混じっていた。

「今のその態度は、本当に胸糞が悪い」

ベッドの傍らに立ち、見下ろす視線は氷のように冷たい。

「一体何が望...

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