第73章

藤井翔の言葉は、一言一句が平手打ちのように、盛岡晃の滑稽な自尊心を容赦なく打ち据えた。

自分が浅沢瑶に冷たく当たってきたことも、この3年間彼女に負い目があることもわかっている。

だが、彼女が本当に離れていくなどとは、ただの一度も考えたことがなかった。

自分が望みさえすれば、彼女はいつまでも同じ場所で待ち続けてくれると、そう思い込んでいたのだ。

個室の中は紫煙が立ち込め、照明がぼんやりと揺らめいている。

盛岡晃は次から次へとグラスを空け、それきり一言も口を開かなかった。

夜が明ける頃になって、ようやく酒杯を放り出し、ふらつく足取りで立ち上がると、意地と疲労の入り混じった言葉をひとつ...

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