第88章

彼が求めているのは、その目に彼だけを映していた浅沢瑶であって、この冷たく、麻痺し、死の気配すら漂わせる抜け殻ではなかった。

途方もない挫折感と、かつてないほどの罪悪感が、潮のように胸へ押し寄せる。

盛岡晃はがっくりと手を放し、身を翻してベッドの端に腰を下ろした。両手で顔を覆い、指の隙間から重苦しい溜め息を漏らす。

部屋は死んだような静寂に包まれた。

浅沢瑶は無表情のまま身を起こし、乱された襟元をゆっくりと整える。その動作は優雅でよそよそしく、先ほどの陵辱に近いもみ合いすら、痛くも痒くもない茶番にすぎないかのようだった。

「すまない」

盛岡晃の声はひどく掠れていた。

浅沢瑶は取り...

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