憎悪と欲望の狭間

コールの視点

家は人で溢れていた。部屋の隅々からスピーカーを通して音楽が爆音で流れ、すでに酔っぱらった人々が重いベースに合わせて踊っている。

アリーは汗だくの人々の間を通り抜けながら、私の指に彼女の指を絡ませてきた。大学の友人であるサムソンとキースのところに着くまで彼女を導いた。彼らは私に挨拶し、それから私の彼女に頷いた。

これは過去12ヶ月間で彼らがしてきたことよりもマシな反応だ。彼らは去年私を裏切った彼女のファンではなく、いつも彼女と別れるように言ってくる。

私は彼女と別れるほど気にしていなかった。

彼らの視線が私の後ろにいる人物に上がり、私はため息をついた。「アリーがミアを誘ったんだ。あのクソ野郎は彼女の側から一時間も離れられないから、一緒に来るしかなかったらしい」

ブレイズは私を無視して、まっすぐ私の友人たちのところへ行った。

サムソンは前かがみになり、ブレイズと握手した。「久しぶりだな、お前。最近どうだ？」

ブレイズは座り、ミアを膝の上に座らせた。彼らはフットボールと私の義理の兄がトライアウトをしたいという話で盛り上がり始め、私はアリーを連れて飲み物を取りに行き、あのクソ野郎がここにいることを忘れようとした。

数時間、私は彼を避けていた。おそらく飲みすぎ、そして大麻も吸いすぎた。キッチンからリビングルームへと向かい、ブレイズの前にあるソファに腰を下ろした。

「なぜまだここにいる？」と私は尋ねた。ミアが階段のそばでアリーと踊っているのに気づいた。彼女たちが私たちに気づいてこちらに向かってくるのを見て、内心うんざりした。

「くたばれ」とブレイズは吐き捨て、ビールをもう一口飲んだ。

私の目は無意識に彼の喉が一口ごとに動く様子に焦点を合わせた。その喉を切り裂いて、血が流れ出る様子を眺めたい。確実に一滴残らず血を抜き取り、彼を干上がらせ、彼が青ざめて命を失うまで傍らに座っていたい。

顎に痙攣を感じ、私は視線を彼の顔に移した。

「話しかけるな」と彼は私が反撃しないのを見て付け加えた。

私は笑い、テーブルに足を乗せた。「お前のパパは明日の練習の前夜に彼の小さなプリンセスが酔っぱらっているのを知ったら喜ばないだろうな」

高校は卒業したが、彼はあと2週間チームに残っている。彼は歯を食いしばり、反論しようとしたが、私たちの友人たちに邪魔された。

私はもう一本のジョイントを渡され、ブレイズを見つめながら有毒な煙で肺を満たし、彼の方向に吐き出した。顔をしかめながら、彼は手を振って煙を払いのけ、私に死の視線を送ったが、それは少しも怖くなかった。

「退屈だな」とサムソンがブレイズの隣に座りながら言った。「ゲームでもしようぜ」

アリーはミアと近づきながらため息をついた。「お願いだから『Never Have I Ever』とは言わないで」

彼女は私の側にぴったりと寄り添い、頭を私の肩に乗せ、私がジョイントを吸いながらキースに返す間、彼女は私たちの指を絡ませた。ブレイズはただ私を見つめ、目を細めていた。あのクソ野郎は今夜私が大麻を吸っていたことを父親に言いつけるつもりだろう。

私の眉が上がると、彼は視線を彼女の方に向けた。なんて偽物野郎だ。いつも彼女を本当に好きなふりをしている。

「じゃあ、どんなゲーム？」

サムソンは「うーん」と考え込んだ後、指をパチンと鳴らした。「二つのチームに分かれよう。一方がもう一方を追いかけて、捕まえたら、ぶん殴るか、勝ち点を取るかだ」

ブレイズは鼻を鳴らした。「何が目的なんだ？勝ったら何がもらえる？」

「それは後で決めよう」

「くだらない」

彼の声は私をイライラさせる。あの得意げな顔を殴りつけている姿が想像できるが、また母を失望させるという考えが私を抑制させた。

「俺は彼のチームには入らない」とブレイズは私を指差しながら言い、私の右目が痙攣した。「あいつはズルをする」

私は嘲笑した。「消えろ。誰もお前がここにいることを望んでない」

ミアは顔をしかめた。「ちょっと！アリーが私たちに来てって言ったのよ！」

アリーもくそくらえだ。恋人関係だろうと、彼女が友達を今夜誘ったことで私を裏切った。私はブレイズと一緒に遊んだりしない。むしろ自分の金玉を引きちぎる方がマシだ。

ミアがブレイズを知っているのは、私がアリーに私たちの親の馬鹿げた結婚式に友達を連れてくるように言ったからだ。これまでで最大の失敗だった。

彼は幸せになる資格がない。彼女が浮気して彼の心をズタズタにすることを願っている。

「ここには何人いる？」とサムソンが尋ねた。

「25人」

「いいね！」彼は立ち上がりながらニヤリとした。「一人は審判。ハロウィンの仮面、黒と白の無表情なやつまだある？」

「ああ」とキースが答えた。「黒いパーカーもな」

「やろうぜ。各チーム12人。仮面とパーカーで誰か隠す。少し面白くしよう」

キースは姿を消し、パーティーは続いた。音楽はより大きくなり、ブレイズは7本目のビールを飲んでいた。もう少し飲めば、私が彼の父親に言う必要もないだろう。彼は捕まるだろう。しかし、もちろん、私たちの両親がどれだけ厳しくても、彼はいつも許されるのだ。

もし私がパーティーの翌日に何かあったら、私はこっぴどく叱られて家を追い出されるだろう。私は家の外で生き延びるには貧乏すぎる。

アリーが私の腕を引っ張った。「私の家に帰ろう。追いかけっこのゲームに参加する必要はないわ」

私は彼女を無視し、飲み物を飲み干して周りを見回すと、ブレイズの姿が見えなくなっていた。彼の彼女の姿も見えないので、おそらく彼らも同じ考えだったのだろう。

私の彼女は子犬のような目で私を見上げた。「コール、お願い。セックスしたいの」

救世主のように - 家に帰ってアリーが私のチンコをだらしなく舐めたり、無理やり射精するまで私に乗ったりするのは本当にうんざりしているから - サムソンが去年のハロウィーンテーマのフットボールパーティーで私たちが大学に行く前に全員が着けた仮面が入った箱を持って戻ってきた。

すべて同じスタイルだ。無地の顔の仮面。追う側は白、逃げる側は黒を着ける。

武器は禁止。致命的な怪我を負わせるのは禁止。相手チームと組んで他の人をやっつけるのは禁止。携帯電話も禁止。

私が反応しないので、アリーは私の喉にキスを始めた。「代わりに二階に行こう。あなたの精液が私のアソコから漏れながらこのパーティーを歩き回りたいの、ベイビー。早く。彼らが私たちをチームに引き込む前に」

彼女が私のズボンを通して私を掴んでくるのに、私のチンコは彼女の言葉に何の反応も示さなかった。彼女が昨夜私のために膝をついていたときと同様に、私が硬くないことに彼女は不満そうな顔をした。

最近よくあることだ。性的な喜びにほとんど興味がない。しばらくセックスをしていない。おそらくそれが彼女と別れるべき多くの兆候の一つなのだろう。

彼女の唇が何か言おうとしたが、サムソンが全員の注目を集めた。

「よし、チームを選ぼう！」

アリーが私が消えてしまうかのように私の腕にしがみついている間、私は彼女を引き離そうとした。彼女は酔うととても欲情する。

まだブレイズの姿は見えない。願わくば彼は帰ったのだろう。このゲームの間に彼の顔を蹴り飛ばしたいという衝動が強すぎるからだ。もし反対チームになったら、おそらく彼を殺してしまうだろう。もし最初に彼を見つけたら、それは奇跡だろう。

ブレイズが千鳥足で部屋に入ってきたとき、私は目を転がし、残りの飲み物を一気に飲み干した。喉の奥の灼熱感をほとんど感じなかった。彼は酔って腕を組み、私の向かいの壁に寄りかかり、髪は乱れていた。

私はミアを見て、彼女がスカートを直し、口紅がにじみ、喉が赤くなっているのを見て目を転がした。彼と多くの時間を過ごさなければならない彼女が気の毒だ。

彼女はアリーの親友だ。私は彼女が私とセックスしようとしたと嘘をついて彼らの友情を台無しにするかもしれない。それで私とブレイズが同じパーティーにいることは終わりになるだろう。

「なぜミアを見つめているの？」とアリーが尋ね、私は彼女の方を向き、彼女の眉間のしわを見た。「彼女が欲しいの？これは先週起きたことのせい？ごめんなさい。もう彼にメッセージを送るのはやめたわ」

彼女は教授と話していた - 正確には、フリートしていた - そして私は十分気にしているふりをして、彼女が私に自分を抱いてほしいと泣きついたとき、彼女とセックスしたくない理由の一つとしてそれを使った。

「コールとブレイズがチームを選ぶべきだ」

私の眉が上がり、友人たちに注目を戻した。彼らは私が義理の弟を嫌っていることを知っている。彼らは私が彼をロッカーに喉を押さえつけ、彼の父親に私の母から離れるよう要求しているところを見たことがある。

何年も前に彼が私の人生に入ってきたとき、私は彼を憎んでいた。そして今でも彼を憎んでいる。