第2章
病院から家に戻った最初の夜、私は泣かなかった。あの冷え切った病室ですでに涙は枯れ果てており、私の内側に残っていたのは死んだ心と、ただ一つの単純な思考だけだった。「奴らに必ず償わせてやる」という思いだ。
翌朝、私は何事もなかったかのように振る舞い、見慣れた水色のカーディガンを羽織って聖アントニオ児童養護施設へと足を踏み入れた。子供たちが心配そうな顔で私の周りに集まってくる。
「ヴァレンティーナ・ママ、どこに行ってたの?」六歳のトミーが私のスカートを引っ張った。「シスターが、ママは病気だって言ってたよ」
私は膝をつき、彼の手入れされていない金髪を優しく撫でた。「大丈夫よ、トミー。もう元気になったから」
私の微笑みは、聖母マリアのように慈愛に満ちていたはずだ。
「今日は聖書のお話を読みましょうね」私は子供たちをお話コーナーに集め、重たい聖書を開いた。だが、いつも選んでいた心温まる物語ではなく、私は『出エジプト記』のページを繰った。
「神様はね、ご自分の民を救うために、悪いファラオに十の災いを下されたの」私の声は絹のように滑らかだった。「血の災い、蛙の災い、ぶよの災い……」
トミーが小さな手を挙げた。「ヴァレンティーナ・ママ、どうして神様は悪い人を罰するの?」
私は言葉を切り、その無垢な瞳を見つめた。「トミー、悪いことをした人は、その罪を償わなければならないからよ」
神があのクズたちを罰しないのなら、私が代わりに罰を下す。
お話の時間が終わると、私は教材を取りに行くふりをして孤児院の医薬品保管室へと向かった。棚には様々な薬品や薬草が整然と並べられている。ここのシスターたちは、今でも伝統的な自然療法を守り続けているのだ。
私は必要なものを見つけた。「男爵草」と呼ばれる薬草だ。医学部時代、教授がこの植物の男性機能への影響について言及していたのを思い出した。適量を継続摂取させることで、致命的な害を与えることなく、生殖能力を段階的に、そして確実に低下させることができる。
私は慎重に数枚の葉を摘み取り、乳鉢ですり潰した。出来上がった粉末は小麦粉のように細かく、無色で、味もほとんどない。
午後、私は屋敷の掃除に向かった。主寝室のドアを押し開けると、イザベラが新しく買った絹のネグリジェを試着しているところだった。彼女は、かつて私のものだったこの部屋に完全に居座っていた。
「あら、ヴァレンティーナ」私を見ると、彼女の顔に一瞬気まずさが走ったが、それはすぐに勝ち誇ったような表情に変わった。「クローゼットの整理を手伝ってちょうだい。ここの服はどれもサイズが大きすぎるのよ。もっと小さいサイズを買い直さないとね」
私の人生を盗んだくせに。この泥棒猫が。
「かしこまりました」私は頭を下げ、高価な衣服の整理を始めた。
彼女がバスルームで鼻歌を歌いながら入浴を始めると、水音が私の探索を隠してくれた。ベッドサイドテーブルの引き出しの中に、私は精巧な革装丁の日記帳を見つけた。
震える手で最初のページを開く。イザベラの優雅な筆跡が目に飛び込んできた。
「一回目の試み。今夜、彼女のウォッカ入りワインに薬を混ぜた。タイミングは完璧でなければならなかった――露骨すぎず、しかし効果的なものを。彼女は赤ん坊を流産するまで三時間近く持ちこたえたわ。その後、ドミニクは私の手を握り、彼女の「困難な時期」に支えになってくれたと感謝してくれた。彼は私の言うことをすべて信じている。あそこまで献身的なのはいじらしいけれど、あまりにも操りやすくて拍子抜けするわ」
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「二回目の試みは、期待したほど綺麗にはいかなかった。彼女の体質は予想以上に頑丈ね。数週間、心配する義理の妹を演じ続けなければならなかった。時々、他に方法はないかと思うこともあるけれど、賭けられているものの大きさを思い出せば迷いはないわ」
最後のページを読んで、私は息ができなくなりそうだった。
「ドミニクも理解してくれるはずよ。私こそが、この家に必要な存在なのだと」
三人の子供たち。私の、三人の子供たち。その一人ひとりが、彼女の手によって殺されていたのだ。
「ヴァレンティーナ?」突然、バスタオルだけを体に巻き、濡れた髪のままイザベラがバスルームのドアに現れた。「何をしているの?」
私は素早く日記を閉じ、シーツを整えるふりをした。「シーツを交換していただけです」
彼女は疑わしげに私を見たが、それ以上は何も言わなかった。「そう。その古いシーツ、洗濯に出しておいてちょうだいね」
「もちろんです」私はシーツを抱え、その表情を水面のように静かに保ったまま答えた。
夕食の時間が訪れた。私は自ら料理を申し出て、この家族のためにディナーを用意した。
ドミニクの好物であるイタリア風リゾットと赤ワイン。私は以前と同じように丁寧に手順を進めたが、今回は赤ワインに「特別なもの」を加えた。
「男爵草」の粉末は無味無臭で、深紅のワインの中では完全に姿を消した。私は投与量を計算した――彼の命を奪うことはない。だが、男としての機能を、徐々に、そして取り返しのつかないほどに損なう分量だ。
「いい香りだ」ダイニングルームに入ってきたドミニクが言った。「やっといつもの君に戻ったね、ヴァレンティーナ」
「ええ」私は彼とイザベラのためにテーブルを整え、微笑みながら言った。「家族にとって何が一番大切か、今なら完全によく分かりますから」
彼はワイングラスを掲げた。「ヴァレンティーナ、ようやく理解してくれたか。個人の感情よりも、家の利益こそが重要なんだ」
私は彼がその毒入りのワインを飲み干すのを見つめながら、暗い満足感が胸に広がるのを感じた。「今夜のディナー、楽しんでいただければ幸いです」
イザベラが得意げに微笑んだ。「ほらね、言ったでしょう? ヴァレンティーナは賢い女性だって。これで私たち、家族の未来のために力を合わせていけるわ」
味わって飲むがいいわ。それは私からの特別な贈り物なのだから。
私はダイニングの隅に立ち、彼らが私の丹精込めた「愛のディナー」を楽しむ様子を眺めていたが、心は氷のように冷たかった。一口食べるごとに、ワインを一口飲むごとに、私の復讐計画が始まっていく。
ドミニクはリゾットの味を褒め、イザベラは新しい指輪が少し緩いと不満を漏らした。二人はとても普通で、とても幸せそうで、まるで真に愛し合う夫婦のようだった。
深夜、私は地下室にある自分の小部屋に戻った。壁に掛けられた十字架が、薄暗い明かりの中で長い影を落としている。私はベッドの脇に膝をつき、イザベラから「借りてきた」日記を取り出した。
ページをめくるたび、私の子供たちがどのように殺されたかという詳細な記述が目に焼き付く。冷徹な計画、成功した「事故」の数々、そして彼女が私を心配するふりをしていたすべての瞬間。
「聖母マリア気取りの売女」という文字の上に私の涙が落ち、インクをわずかに滲ませた。
私は胸元の十字架を握りしめ、誓いの言葉を囁いた。「聖母マリアの名において、千倍にして返してやる」
神は私の復讐を代行してくれないかもしれない。だが、悪魔なら――。
そして私はすでに、その悪魔になる決意を固めていた。
