第121章

「やっぱりガセだったんだ! 朝霧さんすげえ!」

「朝霧さん支持! デマ流した奴を厳しく取り締まれ!」

……

月見華は、ようやく安堵の息を吐いた。

その場の空気を完全に掌握しそうになった、その時だった。会場の入り口から、カツカツというハイヒールの音が響き渡った。

人波が自然と左右に割れる。そこには、豪奢な深緑のチャイナドレスを身に纏い、数人の屈強なボディガードに囲まれた琥珀千紗が、氷のような表情で歩み寄ってくる姿があった!

彼女の出現は、静まり返った湖面に巨石を投げ込んだかのような衝撃をもたらした。

「朝霧さん……ふふ、よく言ったものですわね、朝霧さん」

琥珀千紗は壇上の正面ま...

ログインして続きを読む