第125章

「響は、また何かやらかしたのかしら?」

琥珀千紗は苛立ちを隠さずに言った。

「いえ、響様ご本人ではなく……その、屋敷の方で……どうやら子供を一人、ずっと囲っているようでして」

執事は恐る恐る言葉を継いだ。

「四、五歳くらいの男の子だそうです。噂によれば……幼少期の響様に、瓜二つだとか!」

「なんですって!?」

琥珀千紗はソファから弾かれたように立ち上がった。

次の瞬間、彼女の瞳に言い知れぬ野心の光が灯る。

「子供……響の子供だと言うの? 確かなのね!?」

「間違いありません。厳重に守られていて滅多に姿を見せないようですが、その容貌は疑いようもないとのことです!」執事は断言し...

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