第128章

「もちろん違うわよ!」天ノ川夢乃は鼻で笑った。「あいつはただ悔しいだけ。あんたがまだ自分に未練があると思い込んでいて、それを無理やり認めさせようとしてるのよ。

 だったら、その手を逆手にとってやるのよ。あいつを完全に諦めさせるためにね!」

 そうだ。完全に諦めさせるのだ。

 月見華は考えに考えた末、決断を下した。

 翌朝。

 月見華は鴉崎響の部屋のドアを開けた。

「取引には応じるわ。でも、いくつか条件がある」

 鴉崎響は眉を上げ、こちらを振り返った。「言ってみろ」

「第一に、契約書は私の弁護士が目を通し、公証すること。それから、期間中は私の意に沿わない行為を強要しないこと。最...

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