第176章

月見華……今度こそ、誰がお前を救えるというのか。

長い一日が終わり、夜が訪れると、ICUの空気は昼間よりもさらに重苦しくなった。

月見華は本来、病室の外で見守りたかったのだが、医療スタッフに強く促され、隣の病室で休むことを余儀なくされた。

今の彼女は、またしても軟禁状態にあるようなものだ。二十四時間監視がついている。その事実に、彼女は苛立ちを覚えた。

漆野哲也が自ら夕食を運んできた。トレイには白粥と、いくつかのあっさりした副菜が並んでいる。

彼の表情は普段と変わらない。

「月見さん。一日ほとんど召し上がっていないでしょう。お粥だけでもどうですか、胃に優しいですから」

彼はトレイ...

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