第182章

八朔綾人も穏やかな声で口を開いた。

「華ちゃん、君と子供たちはここでなら安全だ。まずはゆっくり静養して、体を治すことだけを考えて。他のことは、それからゆっくり考えればいい」

月見華は小さく頷いた。

「ありがとう。あなたたちがいてくれて、本当に心強いわ」

その時、傍らに置いていた彼女の携帯電話が鳴った。

画面には「天ノ川夢乃」の名前が躍っている。

月見華は携帯を手に取った。

「電話に出てくるわ。夢乃からよ」

彼女は立ち上がり、リビングの掃き出し窓のそばまで歩いて通話ボタンを押した。

「もしもし、夢乃?」

「華ちゃん! そっちに着いた? 変わりはない?」

受話器の向こうから...

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