第110章

一人前の商人として、藤原俊夫もまた、胸の内に冷徹な計算を持っていた。

彼は鷹揚に頷き、こう約束した。

「その薬の効果が、君の言う通り本物ならば……私の独断で四十億、即金で投資しよう!」

その言葉を聞いた瞬間、佐能記由は信じられないといった様子で目を見開いた。

四十億。それは決して小銭ではない。

藤原家の総資産合わせても、精々その程度だろうと見積もっていたからだ。

それなのに、藤原俊夫はいともたやすく、それだけの巨額を動かそうとしている!

佐能記由は首がもげるほどの勢いで頷いた。

「藤原社長、ご安心ください! 我が家の男たちは皆、この薬の恩恵を受けております。以前は副作用が強か...

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