第118章

藤原俊夫は憎悪に満ちた表情で佐能記由を睨みつけると、激しい口調で罵った。

「高橋様にこれ以上無礼を働いてみろ、真っ先にぶち殺してやるからな!」

その剣幕に恐れをなした佐能記由は、無様な姿で後ろへと逃げ込み、一言も発することができなくなった。

一方、藤原俊夫は打って変わって恭しい表情を浮かべ、高橋祐介に向かって媚びへつらった。

「パパ、こいつがまた失礼な真似をしたら、私が先に始末します! それより見てください、私の病状も一刻を争います。どうか先に治療をお願いします!」

その光景を冷ややかな目で見下ろし、高橋祐介は鼻で笑った。

「佐能保雄が私の前で土下座して懇願しなければ、誰がこんな...

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