第134章

義父の言葉を耳にし、傍らにいた南木侯一が即座に提案した。

「松本家が最近、会員制のプライベートクラブをオープンさせたんです! S市でも最高峰の娯楽施設を備えているとか。貴重な展示品も多いそうですし、皆さんで少し立ち寄ってみてはいかがでしょう!」

松本家のプライベートクラブ――その名を聞いた瞬間、その場の全員が驚きに目を見張った。

いわゆる会員制クラブという場所は、一般には開放されていない聖域だ。

足を踏み入れることが許されるのは、社会的な成功者、いわゆる上流階級のみ。

彼らのような一般市民は、中に入るどころか、外から覗こうとしただけで警備員に追い払われるのがオチだろう。

入店資格...

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