第139章

その言葉を聞き、佐藤立夫は慌てて口を開いた。

「手配した動画は、すでに高神行雄のもとへ送りました! 奴は気前よく金を振り込んできましたよ」

報告を受けた高橋祐介の口元に、微かな笑みが浮かぶ。

「気前がいいのは結構だが、喜ぶのはまだ早いな」

そう言うと、彼は冷ややかな声で続けた。

「ほとぼりが冷めた頃に、あの男をこっそりD国へ送り返せ。そして高神賢治が本来持っているべきものを、すべて取り返させてやるんだ」

そこで一度言葉を切り、高橋祐介はさらに付け加えた。

「ただし、奴が取り返した物の九割は私がもらう」

その言葉に、佐藤立夫は即座に頷く。

「承知いたしました。ご安心く...

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