第226章 偶然

小林美穂は、藤原太郎を思い切り叩きのめしてやりたい衝動に駆られていた。

しかし、彼女自身の財布は空っぽで、逆に太郎の手元には150万という大金が握りしめられていた。

その大金を手に入れるまでは、絶対に彼に腹を立てたりなどしないと心に誓っていたのだ。

ちょうどその時、太郎はひときわ見栄えの良い家具セットに目を留め、感嘆の声を漏らした。

「この家具、うちにあるものとそっくりじゃないか。高級感に溢れていて素晴らしい、気に入ったぞ! だが、いかんせん高すぎるな」

美穂は無言を貫いた。

あっという間に一日が過ぎ去った。

翌朝、全員が朝食を済ませると、高橋祐介が車を出し、一行は近くの大型家...

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