第227章 自分の尊厳を取り戻す

この男は話し掛けながら、藤原太郎の方へ視線を向けた。

「家具を売りに来たのはあんたか?」

それを聞いて、藤原太郎はきょとんとした。自分は家具を買いに来たはずなのに!

そこで彼は口を開いた。

「私は家具を買いに来たんです!売りに来たわけじゃありません!」

傍らにいた店員が慌てて口を挟んだ。

「こちらのお客様は家具をお求めでして、家具を売りに来られたのはあちらの方です!」

それを聞き、男は慌てて謝罪した。

「これは申し訳ない、人違いでした!」

そう言って、彼は藤原公雄の方へ視線を向けた。

「家具を売りに来たのはあんたか?」

藤原公雄は、藤原太郎の家族が家具を買いに来たと知っ...

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