第253章 咎め

高橋祐介は心の中でよく分かっていた。自分は酒など一滴も飲んでいない。それどころか、藤原太郎のほうが酒臭いのだ。こんな状況で、自分が提案したなどと言ったところで、藤原未咲が信じるはずもない。

案の定、未咲は祐介の言葉を聞くと、まず彼の匂いを嗅いだ。酒の匂いがしないことを確認してから、太郎に向かって怒りを露わにした。

「お父さん、こんな時になってもまだ自分のしたことを認めないの? その上、祐介さんに庇ってもらうなんて! それでも男なの!」

太郎は少しむっとした様子で言い返した。

「本当のことなんだから仕方ないだろう! 信じないならそれでいい!」

そう言って、わざとらしく欠伸をした。

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