第254章 絶対に諦めない

「私は先に部屋に戻って休みます!」

高橋祐介はそのままきびすを返し、リビングを後にした。

葉山梓はすぐに二階へ上がろうとはせず、リビングのソファに腰を下ろし、ぼんやりと天井を見つめていた。

悔しさ、切なさ、そして様々な感情が脳内で絶え間なく交錯し、彼女を深い葛藤へと陥れていた。

この先、彼以外の誰かを好きになることなど絶対にないと彼女は確信していた。もし高橋祐介と結ばれないのなら、相手はもう誰だって構わない!

最も愛する男を永遠に自分のものにできないと考えただけで、葉山梓の胸は張り裂けそうな苦痛に満ちていく。

自分が彼と結ばれる可能性が完全に絶たれたなど、到底信じられなかった。

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