第277章 小林美穂を言いくるめる

「そして、あんたが引き出した金をすべて奪い取り、ついでに殺す。そうすれば、金の行方は完全にわからなくなるというわけだ!」

その言葉を聞き、小林美穂はカッと目を見開いた。

「じゃあ、そのカードはマネーロンダリング組織がわざわざ私の娘婿に送りつけたっていうんですか?」

警官は氷のように冷たい声で告げる。

「高橋祐介だけではない。ほかにも大勢の人間のもとへ同じようなカードが送りつけられている。我々の手元にあるのは、S市のほかの住民に届いたカードだ!」

ここで一拍置き、警官はさらに言葉を継いだ。

「高橋さんは非常に善良な市民でね。このカードを受け取ると、すぐさま警察に連絡してきたのだ。我...

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