第308章 遊田敬二、人を騙す

遊田敬二の車に同乗してきた者たちは皆、一様に気まずそうな表情を浮かべていた。

まさか遊田敬二がこの件をダシにしてホラを吹くとは、彼らも思ってもみなかったのだ。

だが、彼らも遊田敬二の腰巾着である以上、当然その正体を暴露するような真似はしない。

遊田敬二は頓着する様子もなく、へらりと笑う。

「俺たちみたいな人間は、基本裏方に徹してるんだよ! なんせこの業界、マジで稼げるからな! 俺たちのおこぼれにあやかろうとする奴は山ほどいる。金に金を産ませるノウハウを持ってるからな!」

その時、誰かが尋ねた。

「そういや、遊田の兄貴のその車、フルオプションっすか?」

遊田敬二は得意げに笑う。

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