第31章

「そんな度胸があるわけないでしょう!」

高橋祐介はそこまで言うと、少し口調を変えた。

「でも、この新井亨介は前に佐藤立夫に頼んで私をやっつけようとしていた。そのことをずっと覚えていたんだ!さっきも私が他人になりすましていると言いがかりをつけて、警察に連れていかせようとした!」

この言葉を聞いて、上田明の表情が暗く沈み、目には怒りの炎が宿った。

彼は自分の部下にこんな目の利かない人間がいたとは思ってもみなかった。

「それに彼の口ぶりを聞いていると、あなたとの面会をアレンジするという名目で、かなりの利益を得ているようだね。」

この言葉を聞いて、上田明の顔にも恐怖の色が浮かんだ。

「...

ログインして続きを読む