第311章

彼はもともと、この食事代を高くして、会社に少しでも多く経費を請求しようと企んでいた。

それなのに、孤児院の連中ときたら本当にケチくさい!いつまでもここでグダグダと文句を垂れやがって!

だが今、高橋祐介が割り勘を申し出たうえに、ポンと100万を出したのだ!これはまさしく、自分に金を恵んでくれているようなものではないか!

自分が100万を出したとしても、後で200万の領収書を切ってもらえばいい。会社に戻って経理には『今回は大口の顧客を接待した。上手くいけば数億の利益をもたらす可能性がある』とでも吹聴しておけば、社長も間違いなく経費として落としてくれるはずだ!

遊田敬二の頭にあるのはただ一...

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