第312章 見境のない有馬友幸

「こういうのは映画館で観るべきだろう!」

有馬友幸は気にも留めない様子で口を開いた。

「俺は映画館になんて絶対に行かないね。もしタダで観せてくれるって言うなら行ってやってもいいけどな! じゃなきゃ、誰が観に行くかよ!」

その言葉を聞いて、恢咲子は不満げに声を上げた。

「どうしてそんな風に考えるの? 映画を一本撮るのにどれだけのお金がかかってると思ってるのよ。タダで観せるくらいなら、慈善事業でもやった方がマシじゃない!」

自分を責める咲子の言葉に、有馬は鼻で笑った。

「そんな説教はご免だね! 俺は得をするのが大好きなんだよ! それに、たとえタダで観たとしても、つまらなかったら容赦な...

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