第325章 喧嘩

藤原未咲は、両親がここから一歩も引かずに言い争い続ける姿を見て、呆れたように口を開いた。

「お父さん、お母さん。私たちの生活、やっと少し落ち着いてきたところじゃない! どうしてそんなに揉めるの?」

小林美穂は鼻で冷笑した。

「あたしだって平穏に暮らしたいわよ。でもね、あんたの父親がそうさせてくれないの!」

藤原太郎が言い返す。

「お前と平穏に暮らすだと? 俺たちはとっくに別れるべきだったんだ!」

その言葉を聞き、高橋祐介は内心で冷徹に状況を分析していた。義父は今、向日美香とヨリを戻すことしか頭にないのだろうが、いくらなんでも甘すぎる。

小林美穂のあの狂気じみた気性を、義父は忘れ...

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