第34章

「よく考えろよ!俺の義父はそう簡単に話が通じる人間じゃないぞ!」

高橋祐介は藤原太郎の怒りに満ちた顔を見ながら、言葉に威嚇の色を滲ませた。

露店の主人は元々少し後ろめたさを感じていたが、高橋祐介が提示した価格は確かに悪くなかった。

自分も損はしていない。

そう考えて、露店の主人は歯を食いしばって頷いた。

「取引成立だ!」

そう言って、彼は高橋祐介に手を差し出した。

「カード払いで」

高橋祐介がそんな大金を現金で持ち歩くはずもなかった。

露店の主人も躊躇わずにポケットからPOS端末を取り出した。

すぐにお金が全額振り込まれた。

「あと、俺が何をしたか言わないでくれ」

高...

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