第365章 みんな強盗

「明日の午前中に、品物を買いに伺ってもいいですか」

買い手は福田彩花の携帯にそう短信を送ってきた。

福田彩花は慌てて返信する。

「はい! 明日の午前八時半にお会いしましょう!」

その頃、鳴海の尾川賢治は株価の下落を食い止めようと手を尽くしていた。だが、秘書がちょうどそのタイミングで執務室に入ってきて告げる。

「旦那様、先ほど情報が入りました。福田彩花が、別荘の輸入コーヒーメーカーをネットに出品したそうです」

それを聞いた尾川賢治は、反射的に吐き捨てた。

「反吐が出る……あいつらは強盗か」

一方、まだ別荘にいる藤原家の面々の胸は、興奮でいっぱいだった。

藤原おばあさんは皆をリ...

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