第367章 初めてのキス

「高橋祐介……私、まだ夢を見てるの? どうして家の中に、こんな収穫園があるの?」

藤原未咲は信じられないといった表情で、両手で口元を押さえた。

高橋祐介は愛おしげに彼女を見つめて言う。

「奥さん、夢じゃないよ。前に収穫体験が好きだって言ってただろ? だから、ちゃんと作った。ここの畑は人に手入れさせて、季節ごとに何かしら摘めるようにしておく。年中、毎日でも収穫できるようにね」

その言葉を聞いた瞬間、藤原未咲の瞳にじわりと熱いものが浮かんだ。

まさか、高橋祐介がこんなサプライズを用意しているなんて。

小さいころから、家で果物や野菜を育てるのが憧れだった。けれど、その願いが叶うことは一...

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