第376章 調停

「ここが病院だってこと、分かってますよね。公共の場です。ここで手を出したら、どうなるか――分かってますか?」

警官は氷のような目で言い放った。

藤原おばあさんが慌てて割って入る。

「おまわりさん、これは家のいざこざでして!」

「家のいざこざなら家でやってください。公共の場で暴力は認められません」

その言葉に、藤原公雄は怒りで肩を震わせ、福田彩花を指さした。

「警官さん! こいつが浮気したんです! しかも他の男の子どもを妊娠してた! 俺には一言も言わなかった! 今日、病院で調べて初めて分かったんだ! それまでずっと騙されてた!」

警官の胸に、わずかな同情が差し込む。だが、表情は崩...

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