第383章 格差

「父さん! 茉莉とは長年、夫婦としてやってきたんだ。このタイミングで追い出すなんて、できるわけないだろう。外に知られたら、世間は俺をどう見る? きっと俺のことを見下す!」

尾川賢治は苦しげにそう口にした。

だが、その言葉を受けた尾川秀和は鼻で笑った。

「お前は連城里香を家に置いておけば、世間が敬意を払うとでも思っているのか。今じゃ皆、連城和成がお前の奥さんの弟だと知っている。連城和成が好き放題できたのは、尾川家が裏で支えていたからだともな。――その連城和成が死んだ今、まだその女を抱え込んでみろ。今以上に笑いものだ」

尾川賢治は叱責を受け、表情が強張った。

そんな見方があるなど、これ...

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