第384章 出発の準備

「そうだ。鳴海のワイナリーに寄って、いい酒を何本か用意してこい。あとで一緒に邱さんの祝勝会だ」

隊長の出村良三が、笑いながらそう言った。

「まさか……こんなに年月が経っても、俺の好みを覚えてくださっているとは」

尾川秀和は手を振る。

「おまえと私の間で、そんな遠慮はいらん。おまえは尾川家の守りであり、切り札でもある。あのときの約束を、忘れるはずがない。私はこの先も、おまえたちを立てて生きる」

互いに笑い、しばらく他愛もない話を交わした。

ほどなくして、尾川賢治が手配したプライベートジェットが離陸準備を整えた。

出村良三は他の連中を連れ、ロールスロイスで空港へ向かう。

同行者の...

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