第39章

「葉山さん、私は……」

藤原龍一はまだ何か言おうとしていた。

だが、返ってきたのは電話の通信音だけだった。

藤原龍一の心は怒りで満ちあふれた。

彼は隣にいる藤原おばあさんを見た。

「おばあちゃん、なんであんなアイデア出したの!これで俺と葉山梓は完全に無理になっちゃったじゃない!」

孫の非難に対して、藤原おばあさんも顔色を悪くした。

「まさかあの状況でも逃げ出せるとは思わなかったのな!」

今回こそ葉山梓を思い通りにできると思っていたのに、結局は関係を壊してしまった。

しかし、藤原おばあさんはすぐに別の考えを思いついた。

「あなたと葉山梓が無理になったからって、他の人と無理だ...

ログインして続きを読む