第393章 真の神の寵児

雪崩の勢いがあまりにも凄まじく、上田明たちはそろって目を見開いた。

やがて轟音が収まると、彼らは慌てて高橋祐介がいた辺りへ視線を走らせる。

だが、そこにあるのは一面の白――彼の姿はどこにもない。

その瞬間、空に赤い陽が昇った。

「坊ちゃま! 坊ちゃま、どちらに!」

三人が雪原を駆け出した、そのときだった。

雪の山の奥から、目が焼けそうな金色の光が漏れた。

次いで――

金光をまとった高橋祐介が、何事もなかったかのように歩み出てきた。表情は軽い。傷ひとつ、ない。

上田明たちは、言葉を失った。

今日の高橋祐介は、彼らの抱いていた像をことごとく塗り替えていた。

彼らの目には、も...

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