第398章 うつされた

「それは……ちょっと言いづらくて。少しお金をください、病院で診てもらいますから!」

藤原公雄は気まずそうに視線を泳がせ、はっきりとは口にできなかった。

藤原のおばあさんは、すぐに察した。

「下が、やけに痒いんじゃないの?」

母に一発で見抜かれ、公雄は耳まで赤くしながら俯く。

「自分でもよく分からないんだ。とにかく病院で診てもらうしか……!」

藤原のおばあさんは顔を引き締めた。

「最近、福田彩花と関係を持った?」

「……はい」公雄は逡巡の末、吐き出すように言った。「この前、尾川家にいた時に……その、やった」

声はみるみる小さくなったが、おばあさんには十分聞こえていた。

「ち...

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