第409章 試合

高橋祐介は、神崎小百合が胸の内で何を思っているのか、まるで知らなかった。

そのとき彼は、景山怜子に連れられるようにして宴会場を出た。

小さな中庭まで来てから、祐介は怜子に目を向け、口を開く。

「おい、お嬢ちゃん。また今日は何の用だ? まさか、学校の子がまた誰かにいじめられたとかじゃないだろうな」

怜子は気まずそうに笑い、言いよどむ。

「いえ、今日は別のことで……その、私……」

言葉が喉で引っかかり、どう切り出せばいいのか分からない。

祐介は笑ってからかうように言った。

「相変わらず一直線な性格か? 用があるなら言えよ。昔のお前は、俺に手を出すくらいの度胸があったんだぞ」

そ...

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