第414章 お金よりも重要なこと

かつて、賭け事で名を馳せた大富豪がいた。すでに腐るほど金を持っていたのに、自分の青春だけは買い戻せなかった。

できることといえば、莫大な金を投じて、あの手この手で延命することだけ。

だが病院で金を払って手に入る「時間」は、死ぬ瞬間を先延ばしにするにすぎない。

時間は増えても、その時間は苦痛で埋まっている。

もし――身体だけでも、数年前……いや十年前の状態に戻せる機会があるのなら。

数十億だろうが何だろうが、田上新一みたいな人間にとっては安いものだ。百億だって、払う価値がある。

彼らが見ているのは金じゃない。金よりも大切なものだ。

時間。青春。健康。

どれも、値段なんて付けられ...

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