第419章 ある件を発表する

松本大介は、胸の奥がどんよりと沈みきっていた。

理解できない。どうして祖母は、鶴来家に喧嘩を売ってまで、高橋祐介に媚びへつらうのか。

見ていれば分かる。祖母があれほど高橋祐介にへりくだる理由のひとつは――高橋祐介の薬剤を、心底気に入っているからだ。

要するに祖母は、鶴来家との提携という条件を捨ててまで高橋祐介と関係を築こうとしている。それも、家にいくら金が入るかなんて、もうどうでもいいからだ。欲しいのは金じゃない。少しでも長く生きること。

そうでなければ、鶴来家を捨てて高橋祐介を選ぶはずがない。

その事実が、大介の胸に怨嗟を積もらせた。

松本家にとって、こんな好機は夢でも見なけれ...

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