第422章 機会をうかがう

「帰ったら、まずはちゃんとお風呂に入って。それからこの薬剤を飲んで、安心してひと眠りしなさい。目が覚めたら、自分の変化が分かるはずだ」

高橋祐介の口調は終始穏やかだった。

田上新一は、その一言で一気に胸が熱くなる。

本当はずっと、隙を見てこの薬剤を飲みたかった。だが今日は松本家の誕生日パーティーだ。皆の前で服用するのはさすがに気が引ける。

――その瞬間、視線が全部、自分に集まるのが目に見えている。

だから自分の邸宅へ戻ってから、落ち着いたところで飲むつもりだった。

高橋祐介が口を開いたのを聞いた途端、田上は抑え切れずに言う。

「高橋さん……俺のことまで考えてくださって、ありがと...

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