第437章 結婚してからずっと

「結婚してからなら、あの人は自分でお金のやりくりをするようになるわ。そしたらちゃんと貯めて、私たちに家だって買ってくれる!」

若い女の声は、まだ期待に満ちていた。

「何を寝ぼけたこと言ってるの」中年の女が鼻で笑う。「あんたの弟はもう結婚間近なのよ? いつまであんたらを待てっていうのさ」

「それに、山越英夫の言うことなんて一文字たりとも信じない。結婚したあとだって、うちに金を入れないかもしれないだろ。そしたらあんたは子どもも産んで、籍も入れて……もう誰にも拾ってもらえないよ!」

「……私、英夫と何年も付き合ってるの」若い女は力なく言った。「どんな人か、私が一番わかってる。あの人は、絶対...

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