第440章 ウェディングドレスの準備

松本夢子の誕生日の日、二人が別れて以来、顔を合わせる機会はずっとなかった。というより、会うための理由がなかった。

夢子は内心、高橋祐介にわざと避けられるんじゃないかと怯えていた。けれど、今こうして彼から電話が来たことで、胸のつかえがすっと下りる。

「高橋さん、お電話ありがとうございます。私に何かご用件でしょうか?」

高橋祐介は前置きもなく切り出した。

「夢子、S市でいちばん評判のいいドレスショップって、どこだ?」

「ドレスショップ……?」夢子は思わず目を瞬かせる。「高橋さん、どうして急にそんなことを……?」

「今日、うちの妻の同級生が結婚式なんだが、いいウェディングドレスが一着足...

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