第443章 本当に金持ち

山越家の披露宴に来ていた人々は、その音に吸い寄せられるように視線を向けた。

誰かが大声を上げる。

「この車、市場価格で最低でも2億はするだろ!」

「それだ!」山越英夫の従兄が、少し離れた場所から滑り込んでくる車を見て目を見開いた。「限定モデルだぞ。金があっても買えないやつだ! この前、S市のモーターショーで見た。もう1台、3億クラスの車と一緒に、同じ人物が買い取ったって話だ」

そう言うと、その場にいた人間はこぞってスマホを取り出し、後続の車を少しでもはっきり撮ろうと身を乗り出した。

すると今度は、別の誰かが悲鳴にも似た声を上げる。

「待って、後ろの車……あれも最低3億じゃない? ...

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