第448章 良い知らせ

「3億?」

山越英夫と上野千聡は、揃って息をのんだ。

次の瞬間、英夫は怒りを隠さず母をにらみつける。

「母さん、金のことしか頭にないのかよ。さっきまで1億でいいって言ってただろ。なんでいきなり3億になるんだ。うちにそんな金、出せるわけない!」

山越菜々枝は英夫の手をぎゅっとつかみ、強い調子で言った。

「ちょっと来なさい。話があるの」

そう言いながら、夫にも顎で合図をする。

「あなたも」

山越邦生も慌ててついてきて、三人は人のいない隅へ移動した。英夫は苛立ちを抑えきれず、吐き捨てる。

「母さん、いったい何がしたいんだよ。俺が幸せになるの、そんなに気に入らないのか?」

その言...

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