第47章

「そのお手並み拝見といきますかな!」

阿部聖仁はそう言いながら、ポケットから漆黒のものを取り出した。

井上安はそれを見るなり、目を見開いて信じられないという表情を浮かべた。

「これは死者の指の関節か?」

井上安が一目でそれが何かを見抜いたことに、阿部聖仁は満足げな表情を浮かべた。

「その通りです!」

そう言うと、阿部聖仁は呪文を唱え始めた。

会場の温度が急速に下がり始め、まるで冬が来たかのような感覚を覚えさせた。

次の瞬間、薄い灰色の影が阿部聖仁の背後に現れた。

「お前、悪霊を飼っているのか?」

それを見た井上安の顔色が一気に険しくなった。

彼は素早く呪文を唱え始め、そ...

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