第48章

Sの高級住宅街にある一軒家を聞いて、高橋祐介は頭の中で価格の計算を始めた。

Sの市内で一軒家を購入するとなれば、最低でも6億円からだ。

ましてや高級住宅街にある別荘となれば、当然値段も安くはない。

ちょうど最近、高橋祐介も住まいを変えようと考えていたところだった。

「何か持ち物はありますか?」

高橋祐介は静かな口調で尋ねた。

高橋祐介の質問を聞いて、石川隆はためらうことなく答えた。

「今日は外出の際に翡翠のペンダントしか持っていません。これでよろしいでしょうか?」

そう言いながら、彼は首から何も彫られていない翡翠のペンダントを取り出した。

高橋祐介もためらわず、すぐに頷いて...

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