第77章

次いで姿を現したのは、鳴海最強の武人と名高い神崎竹史だ。彼は孫娘の神崎小百合を伴い、祝いの言葉を述べにやってきた。

そして最後に現れたのが、「裏社会の帝王」と恐れられる男、佐藤立夫である。

彼は藤原未咲に対し、九十度の最敬礼をもって深々と頭を下げた。

「高橋奥様、会社設立おめでとうございます。貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます!」

名声と権力を欲しいままにする彼らが、次々と頭を下げる光景。

藤原家の面々の顔には、隠しきれない嫉妬の色が浮かんでいた。

特に、石川仁に面罵され理性を失っていた藤原麗は、その光景に我慢ならなかった。

あの連中が藤原未咲に媚びへつらい、あろうことか高...

ログインして続きを読む