第81章

小切手を手にした小林美穂は、満面の笑みを浮かべて会計窓口へと小走りで向かった。

窓口に到着すると、彼女はまず費用を尋ねる。

請求額が三十万だと知ると、彼女は持っていた小切手を窓口の係員に差し出した。

「申し訳ありませんが、当院では高額小切手の現金化は承っておりません」

その瞬間、係員は小切手をそのまま突き返してきた。

その言葉を聞いた小林美穂は、不機嫌そうに眉をひそめる。

「たかが二百万の小切手も現金化できないの? この病院、何のためにあるのかしら?」

彼女の口調は刺々しい。

すると、係員は小林美穂を奇妙なものを見るような目つきで見つめた。

「お客様、ご自身でよくご確認くだ...

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