第99章

その言葉を聞いた瞬間、藤原未咲は手にしていたナイフとフォークを、カチャリと音を立てて不機嫌そうにテーブルへ置いた。

「お母さん! お母さんが私の母親だから、いろんなことについて意見を聞いてきたわ! でもね、これは私たち夫婦の問題よ。お母さんが口出しすることじゃない!」

小林美穂は顔色を曇らせた。

「あんたは私の娘じゃないの。あんたのためを思って言ってるのよ!」

藤原未咲の中に溜まっていた不満が、一気に噴出した。

「私と高橋祐介のことに口を出さないで。もしこれ以上干渉するなら、私たちはこの家を出て行くから!」

その言葉を聞いた途端、小林美穂の囂々(ごうごう)とした勢いは、しゅんと萎...

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