チャプター 10

ジュリア視点

看護学の教科書を胸に抱え、図書館へ向かってキャンパスを早足で横切った。秋の空気は頬にひんやりと触れ、週末に家で味わった息苦しさとは違う、ありがたい変化だった。

リュックには追加の勉強道具が詰め込まれていて肩にずしりとくる。けれど、その重さなど、スター・シャドウの群れを訪ねたばかりの記憶の重みに比べれば取るに足らない。

二日も経つのに、いまだにエリックの爪が手首に食い込む感覚が残り、看護の学位なんて無意味だと嘲る声まで耳の奥で響く。その記憶が足取りをさらに速め、決意が私の歩調に火をつけた。

この奨学金試験は私のチャンス――本当の意味で、経済的自立をつかむ機会だ。勝ち取れれば...

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