第120章

ジュリア視点

ジェイソンが意識を失った妹を抱えて医療センターへ向かっているのを見た瞬間、心臓が止まりかけた。日差しの中でソフィアの青白い顔は不自然なほどか弱く見え、撮影用のバッグがまだ体にぎこちなく掛かったまま、ジェイソンの慌ただしい足取りに合わせて揺れている。

「何があったの?」私は駆け寄り、医療の訓練が反射的に身体を支配するまま、指先でソフィアの脈を探った。

「番の絆だ」ジェイソンの声は張りつめているのに、抑えきれない興奮がにじんでいた。「彼女は俺の番なんだ、ジュリア。庭で会って、それから……急に倒れた」

マシューが素早く医療センターのガラス扉を押し開け、ジェイソンを一番近い診察室...

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